地域連携室の看護師としての役割
2020.09.21福田総合病院の地域連携で働く看護師さんの働き方をインタビューしました。
看護副部長 兼 地域医療連携室 室長
国吉 裕美さん/50代/趣味:ウクレレ
看護学校卒業後、初めての職場では、希望していない「オペ室」に配属される所から私の看護は始まりました。
正直なところ病棟希望だったのですが、これも運命と腹をくくり、
オペ室で2年勤務しました。その後、病棟希望をお願いし念願の病棟へ配属していただいたのですが、すぐに結婚退職で数年間は家事に専念することに。
復職後は、非常勤勤務として6年ほど病棟で働くのですが、
自分のキャリアを振り返ってみると、スロースタートな看護キャリアだと思います。
まさか自分が将来、看護副部長になるとは思ってもいませんでした。
人生予想しないことばかりですが、前向きに今できることを精一杯やることが大事だと改めて思います。
常勤になった後はいろんな科を経験し、主任、看護師長、病床管理や教育係などのマネジメント経験を経て、看護副部長の職に就かせていただくことになったのですが、看護副部長の職についてまもなく、転機が訪れます。
なんと!?全く経験したことのない、看護小規模多機能と訪問看護の管理者の兼務をすることになったのです。
この経験は、自分自身の看護に対する考えに大きな影響を与えました。
最初に「在宅看護」で勤務した時に、
「今まで病院で行ってきた看護と全然違う!!」
そんな衝撃を受けたのを今でも覚えています。
一言で言うと、
「在宅看護」が楽しかった(笑)
病院目線で行う退院支援と、訪問看護目線で行う退院支援は、全然景色が違って見えました。
在宅看護を経験する中で、患者様やそのご家族とも、
「死」について話し合うことが多くなり、私の看護観も変わりました。
この経験を生かして、医療メインの退院支援でなく、患者中心の退院支援を調整できる看護師になりたい。
「病棟も在宅も経験してるからこそできることがあるのでは?」
そう考え始め、前職で「病院」と「在宅」の溝を埋めれるよう、スタッフや事業所の連携に取り組んできた経験が今の看護キャリアの財産になっています。
急性期病院との異なり、慢性期の病院では、患者様をどのように在宅へ橋渡しできるか重要になります。
地域連携室の業務として大事にしているのは、多職種の協働と調整です。
急性期の医療機関、地域の診療所や介護施設、訪問看護、訪問介護、居宅支援事業所などの多くの方と調整が必要になります。
地域連携室に看護師がいることで、連携する病院のソーシャルワーカーさんからのご相談も多くなってきました。
病院の視点としては、患者様に対して、どうしても治療方針がメインになりがちです。
「患者様の意思決定をいかに大事にできるか?」
地域連携のスタッフ、病棟のカンファレンスでの看護師さんへの情報共有や
調整コーディネートをしっかり行うことで、入院中の対策ケアが充実できると考えます。
このような視点をもつことができたのは、
病院だけでなく、訪問看護での経験があるからこそ。
病院の外、訪問看護で働いた経験がとても役に立っています。
171床の福田総合病院(一般病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟)では、整形外科中心にオペ件数は年間約550件と、急性期の機能も少しあり、幅広い経験ができるのも特徴です。
また、グループでは、デイサービス、訪問看護ステーション、居宅支援事業所、リハビリデイサービスMotto(モットー)など、枚方の地域に根付いた医療介護サービスを提供する法人グループです。
チームFUKUDAは、働く人は心優しい人が多いです。
看護師としてのキャリアを考えた時にも、
「子育て中は日勤のみで働きたい」
「病院と訪問看護をかけもちで働いてみたい」
「今は病院で経験を積んで、将来は訪問看護で働きたい」
「訪問看護に興味はあるけど、やってみて難しかったら病棟に戻りたい」
など、柔軟なキャリアが相談できます。
私のモットーは、
「楽しく看護の仕事をしましょう」です。
もちろん看護の仕事は大変ですが、楽しくないと疲れてしまうので、
仕事を楽しむ人をお待ちしています。
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以上、働き方をインタビューでした。