「怒られた」から「想ってもらえた」へ~副主任になって見えた “伝え方”~

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「怒られた」から「想ってもらえた」へ~副主任になって見えた “伝え方”~

写真(右) 3階西病棟 副主任Hさん/福田歴6年/枚方市出身
7歳と4歳の母。好きなもの:韓国ドラマ、母のつくったごはん
看護師でなければ何になってた?:理学療法士
無人島に持っていくなら:魔法の杖

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「また怒られた……」。
新人のころは、先輩からかけられる一言一言が、“怒られた”としか思えなかった。

そんな経験ありませんか?

でも、副主任となりチームを支える立場になった今、

同じ言葉がまったく違う意味を帯びて聞こえている――。

前回の記事「福田らしさは“顔の見える関係性”」では、

主任・副主任たちがチームづくりへの想いを語ってくれました。

続編となる今回は、その中のお一人であるHさんに、

自身の原点である“後悔”からはじまった看護師の道、

母として・副主任として悩みながらたどり着いた “伝え方” の変化について、

じっくりとお話をうかがいました。

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“後悔”からはじまった看護師の道

小学生の頃、大好きだった祖父をがんで亡くしました。
やせ細っていく姿を見るのが怖くて、手を握ることもできなかった。
「なんであの時、手を握れなかったんだろう」──その後悔が、いまの自分の原点です。

看護師を目指すことに親からは反対もありました。
「しんどい仕事だから」と。
でも、中学3年生のときに大けがをして理学療法士さんに支えられ、
“人を支える仕事”への気持ちはさらに強くなりました。

最終的に大学の先生にすすめられたのが“看護師”でした。
「人の生活を支える」という意味で、いちばん自分に合っていたと思います。

 

副主任になって見えた “伝え方”

副主任になって1年。

以前は、先輩や上司から注意や指摘を受けると「怒られた」と受け取って落ち込んでいました。
でも今は、「自分を想って言ってくれているんだ」と感じられるようになりました。
そう思えるようになったことで、心の余裕も生まれた気がします。

だからこそ、今度は自分が“伝える立場”になった時に、
どうすれば相手の気持ちに届くか、どうすれば成長につながるか、

 言葉の伝え方ひとつで受け止め方が変わるので、

“伝え方”を意識するようになりました。

 

“話しかけやすい”存在であること

副主任として心がけているのは、“スタッフが話しかけやすい雰囲気をつくること”です。

困っていることがあっても、忙しそうだから…と我慢してしまう人は多いです。


だからこそ、業務の合間に「最近どう?」「無理してない?」

と声をかけるようにしています。

新人さんやブランクのあるスタッフも多い職場なので、
一方的に指示するのではなく、話を“聴く時間”を大切にしています。

「どんなに小さなことでも、話していいんだよ」と伝えることで、
チーム全体の雰囲気も少しずつやわらかくなると感じています。

 

患者様とご家族に寄り添う福田らしさ

印象に残っているのは、入院中の患者様を「自宅で看たい」と希望されたご家族のケースです。
胃瘻や吸引のケアを娘さんに指導し、訪問看護やリハビリスタッフと連携して在宅介護の準備を整えました。

家具の配置やベッドの移動など、

業務外でも「私がやるよ」と手を挙げてくれるスタッフが多く、本当に心強かったです。


最後は訪問看護師に声をかけてもらい、、

ご自宅で一緒にお線香をあげさせていただきました。

家族の方が涙を流して「ありがとう」と言ってくださった。

“病院の看護”と“在宅の看護”をつなぐ経験は、今でも自分の糧になっています。

 

母として、看護師として働き続ける

2人の子ども(7歳・4歳)を育てながら常勤で働いています。
産休・育休を経て、上の子が小学校に上がるタイミングで時短勤務に切り替えていただきました。家庭のリズムに合わせて働けるように配慮してもらえたのは本当にありがたかったです。
福田には「働くママ看護師」が多く、お互いに理解し合える雰囲気があります。

子どもの発熱や行事で急にお休みしても、「大丈夫、行ってきて」と声をかけてもらえる。

その一言に、本当に救われました。

“お互いさま”で支え合う空気が、福田のあたたかさです。

 

副主任としてのこれから

リーダーというより、“つなぎ役”でありたいと思っています。
上から伝えられることをそのまま下に伝達するのではなく、
「なぜそうするのか」

「どうすればできるか」を一緒に考える存在でありたいです。

スタッフ一人ひとりの強みを見つけて、

「大丈夫、あなたならできる」と背中を押す。
そんな関わり方ができる副主任を目指しています。

そのためにも、スタッフ同士が気軽に相談できる雰囲気づくりが大切だと考えています。
「忙しいから」「言いづらいから」と抱え込む人をひとりでも減らしたい。

仕事の話だけでなく、雑談や何気ない声かけを大切にしています。
“仕事も、家庭も、無理なく続けられる”──そんな職場を、自分たちの手でつくっていきたいです。

 

おわりに

自分にあってそうだなと感じた方は、

一度、職場見学に来てみてください。

 病棟の雰囲気やスタッフのやり取りを見てもらえたら、
「ここなら安心して働けそう」と感じてもらえると思います。

以上、2人の子どもを育てながら、

副主任としてチームの“つなぎ役”を担っているHさんのインタビューでした。

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